仮想通貨ネム(NEM)とは?-新しい経済圏の実現を目指すプロジェクトに迫る

仮想通貨ネム(NEM)の概要

ネム(NEM)は、New Economy Movement(新しい経済運動)を起こすことを理念に開発された仮想通貨だ。金銭的な自由や分散化、平等、および連帯感の原則に基づき、新しい経済圏を創り出すことを目的として開発が進められている。

NEM公式HP

ネムの運営や開発は、NEM財団によって主導されている。創立メンバーは以下の4人で、代表はLon Wong氏だ。

そして、評議員として日本の朝山氏が参加をしている。朝山氏は仮想通貨取引所zaifを運営するテックビューロ社の代表で、ネムの技術を使ったブロックチェーンソリューションを提供している。

発行される仮想通貨の単位はXEM(ゼム)

ネムの仮想通貨は『XEM(ゼム)』であり、総発行量は8,999,999,999XEMとなっている。XEMは全て発行済みで、初期段階に約1,600人の投資家に均等に振り分けられたとされている。よって、ビットコインのようなマイニングにより仮想通貨が新規発行されることはない。

ネム独自の仮想通貨分配プログラムとして、ハーベスティング(収穫)というものがある。これはネムのネットワークに貢献したユーザー対して、XEMを分配するというものだ。

ビットコインの問題として、莫大な資金力を背景にマイニングを行うマイナーが大きな権力を持ってしまい、民主的な運用が妨げられるという現象が発生した。ネムはそれを防ぐために、資金力のある一部のマイナーやグループに、権力や報酬が偏ってしまうことのないように設計されている。

ネムの最新相場。価格は100円を突破し、日本市場の取引量が高い

ネムの価格は12月に入り100円を突破し、120円台まで高騰する日もあった。2017年12月26日現在は110円台を推移している。
ネムの時価総額は、2017年12月26日現在、全仮想通貨の中で時価総額9位に位置しており有力な仮想通貨プロジェクトだ。
国別の取引量では日本市場での取引のシェアが大きく、影響値が高いことが分かる。右の取引所シェアデータには国内取引所のデータが含まれていないが、コインチェックやZaifにおける取引量の市場シェアも相当あると推測できる。

ネムの初期開発チームの中に日本人開発者が参加をしていたり、仮想通貨取引所Zaifを運営するテックビューロ社がネムの技術を取り入れたブロックチェーン構築プラットフォーム『mijin』をリリースするなど、国内知名度が高いため日本ユーザーからの人気が高い。

ネムが進める独自のプログラムやプロジェクトがその人気の理由となっている。

ネム独自のプログラム:ハーベスティング

ネムには、ビットコインのようなマイニングにより仮想通貨が新規発行されることがない。その代わりに、ハーベスティングと呼ばれるプログラムによりネムが分配される仕組みになっている。

ハーベスティングとは、ネムのネットワークに貢献をしてくれたユーザーに対して、報酬としてネムを分配するというものだ。その貢献は大きな負担をユーザーに求めるものではない。例えば、一定数以上のネムを保有したり、取引をしたりと簡単な貢献でもハーベスティングの対象になる。

ハーベスティングの方法は簡単で、ネムに対応しているウォレットをダウンロードし、10,000XEM以上をウォレットに保管しておくことで、誰でもハーベスティングに参加することができる。感覚としては株の配当に近い。

ネムのユーザーのアカウントにはインポータンス(重要度)というスコアが付けられる。保有しているネムの残高だけではなく、取引量など総合的に評価され、スコアが上昇していく。

つまり、ネムを積極的に利用しているユーザーは自然とスコアが上がり、ハーベスティングで得られる報酬が高くなるのだ。

ネム期待のプロジェクト:mijin

mijinとは仮想通貨取引所zaifを運営するテックビューロ社が、ネムの技術を導入し開発したブロックチェーンソリューションだ。複雑なプログラミングを必要せず、クラウドや自社データセンター内に、企業内や企業間で利用可能なプライベート・ブロックチェーン環境を構築することができる。

主な利用用途としては以下の通りとされている。

 icon-dollar アセット管理
ポイントサービスや、オンラインゲーム内通貨、株式取引所、銀行など、いわゆる数値としてのアセット所有権を管理するサービスに利用ができる。例えば、プリペイドカード、ポイントカード、ポイント交換、独自コイン、マイレージ、オンラインゲーム通貨、社内通貨など。それらの発行と管理がブロックチェーン上で可能になる。

 icon-credit-card 決済システム
アセットを管理するだけではなく、その譲渡や計算処理を内部的に完結することができる。企業間決済からユーザ向けの決済など幅広く利用可能だ。

 icon-exchange 契約システム(スマートコントラクト)
情報の管理と契約の執行を内部的に行えるため、社内稟議システムや企業間決済、流通管理などにも利用できる。

 icon-bar-chart-o 情報管理システム
所有権や情報の管理に特化すれば、政府の登記システムや、社内のドキュメント管理、契約管理、メッセージングにも利用が可能だ。身近なところでは、社員の管理や勤怠管理にも利用ができる。

実証実験用の『mijinクラウドチェーンβ』においては、アルゼンチン、ベルギー、ブラジル、中国、チェコ、香港、インド、インドネシア、イタリア、オランダ、スペイン、トルコ、イギリス、アメリカ、そして日本を含む、15カ国から合計259件の申し込みがあったとされている。

mijinは、既存の多くのデータベースシステムと入れ替えることが可能で、既存の開発コストとインフラコストを大幅に削減することができる。低コストで圧倒的なセキュリティレベルと高いパフォーマンスが実現が可能で、市場からの注目が高くなっている。

ネムの技術が、世界的に注目をされているブロックチェーン・ソリューションmijinに採用されていることが分かった。では、最近のネムの価格高騰とmijinにはどのような関係性があるのだろうか。

その答えは次に紹介するmijinのアップデート、通称『カタパルト』が関係してくる。

mijin期待のアップデート:カタパルト

2017年12月にネムの価格は高騰し、1XEM=100円と突破しました。その材料となったのがmijinのアップデート『カタパルト』の存在だ。

カタパルトはmijinの新バージョンとして開発が進められている。その特徴として注目を集めているのが劇的な処理能力の向上だ。カタパルトを実装したmijinは、毎秒3,000-4,000件の取引を処理することができるようになる。

他の仮想通貨と比較してみるとその処理能力の高さが明確になる。

代表的な仮想通貨の処理能力を見てみると、ビットコインは毎秒12件、イーサリアムが毎秒15件程で、仮想通貨の中でも処理能力が高いと言われているリップルが毎秒1,500件程度となっており、カタパルトによってもたらされる圧倒的な処理能力の凄さが分かる。

ちなみに、世界的に普及しているVISAカードの取引の処理能力は毎秒4,000~6,000件とされており、これに匹敵するほどの処理速度を実現することになる。

カタパルトへのアップデートにより、mijinはブロックチェーン・プロダクトの中でも最高の処理能力を手に入れる。そして更に注目するべきことが、このカタパルトは2018年にネム自体に実装予定と発表されていることだ。

ネムにカタパルトが実装されることで、ネムは仮想通貨の中でも最高の処理能力が手に入り、そのパフォーマンスを大幅に向上させる。アップデートの時期が近づいたことで市場の期待が高まり、ネムの価格は引き上げている。

圧倒的な処理能力の高さを兼ね備えたネムに期待

仮想通貨として何も成果を残せず、市場からの失望を買うプロジェクトが多い中、ネムは着実に開発を進めその性能をアップデートさせている。

市場からの注目も高い仮想通貨ネム。国内の仮想取引所ではコインチェックとzaifで購入ができる。

今後も実用化が進むと予想されるネムに注目したい。

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